動画配信サービスは各社とも、例外なく無料お試し期間が設定されています。またこの期間は2週間から1か月程度の期間が設定されていることが多いです。
無料で試せる期間としてはかなり長い上、期間内に解約しさえすれば料金が発生しません。
無料だからといって、機能的な制限は一切なし。本契約の状態と全く同じフル機能で利用可能です。
1か月もの期間、フル機能で無料で使えるなんて、なんか怪しいと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
タダほど高いものはない、といいますし、なぜそんなことが可能なのか疑問に思うのは当然だと思います。
ですが、そこにはしっかり合理的な理由がありますので、このページでは動画配信サービス提供側にどのようなメリットがあるのか解説し「うまい話に裏があるのではないか」という不安を払拭していきたいとおもいます。
動画配信サービスが無料お試し期間を1か月も設定している理由
1.動画配信サービスはまだ始まったばかりでユーザー獲得に必死になっている
VODは比較的新しいサービスです。日本で本格的に利用者が増加しはじめたのは、2015年頃のことです。
映像コンテンツを元々もっていた会社や、海外でサービスを展開していた会社が次々と国内でサービスを開始し、ユーザーの獲得競争が発生しています。
動画配信サービスの生命線は動画コンテンツの充実そのものです。
ミマクリィでも動画配信サービスはコンテンツで決めるべきというスタンスです。
コンテンツを充実させられるかどうかは、コンテンツの買い付け(供給会社との契約)ができるだけの原資(資金)が必要になります。
この原資はユーザー数と比例しますので、各社しのぎを削ってユーザーを獲得したいのです。
一旦契約をしてしまうと、そんなに頻繁に契約しなおしたりしないのも動画配信サービスの特徴です。動画はほとんど毎日のように新しい動画が追加されています。配信されている動画をすべて見てしまった、といったことが起こることはまずありません。
このことがわかっているからこそ、ユーザーを早めに囲い込んでおきたいというのが動画配信サービス側の都合です。我々ユーザーからすれば、その状況に乗っかって、利用させてもらえばいいのです(不利益はありません)。
2.利用経験のないユーザーを取り込むため敷居を下げている
比較的新しいサービスである動画配信サービスは、利用経験を持っている「乗り換えユーザ」ばかりではありません。
例えばインターネットサービスプロバイダー(インターネット接続サービス)であれば、わざわざ無料利用期間を設定しなくても、利用内容や利用方法が十分知っているので、無料期間のようなものを設けなくてもサービスのイメージはわきますよね。
でも今までに使ったことがないサービスである場合はどうでしょう。
- 契約してみても実際どのくらい利用するかわからない
- 見たい動画があんまりないかもしれない
- ネットショッピング以外でクレジットカードを登録したことがないから支払いも不安
など不安に感じるポイントが多くあると思います。無料期間を設定すると、
もし失敗しても損することがない
という心理状態になるのでハードルが下がり、登録してもらえる確率が上がります。
サービス自体には各社とも自信を持っていますので、「使ってさえくれば良さがわかるはず」と考えているはずです。
こういった、無料でまずは使ってもらって良さを確認してもらう、という手法は例えば化粧品やシャンプーといった商品でも「試供品」として提供されていることがありますよね。それと同じことだと考えれば良いです。
3.競合他社との競争
競合他社がある程度の期間、無料として提供していれば、それより短くしてしまうとサービスレベルでは劣ることになります。
競合と同じくらいの無料期間にしておけば、「ケチなサービスだ」とサービスレベルが低いと感じられることはありません。
無料期間はもっとばらつきがあってもいいはずですが、各社とも約1か月間の設定になっているのも競合を意識してのことだと推測されます。
4.定額見放題という新しい体験を十分にしてもらうため
レンタルビデオ店との違いになりますが、動画配信サービスは定額料金で何本でも見放題になります。
これは使ったことがない人にとっては新しい体験になるはずです。
自由に使える時間が一定以上ある人なら、何時間でも、何本見ても一定額といわれると「いっき見」することも可能です。
でも沢山みていると、だんだん不安になってしまいます。
こんなにたくさん動画を見てしまっているけど、本当にタダ・定額なのかな
実は後から莫大な請求が来るんじゃ・・
もちろん、そんなことは絶対にないのですが、自分で体験してみないと納得しきれないものです。
思っていた以上に動画視聴を楽しんでいる自分を発見してもらったり、レンタルだったら絶対みていなかったような作品でもどんどん見るといった体験を通して、「ハマる」人を増やして本契約に結び付けるためには、「それが当たり前」になるまで一定期間使い続けてもらう方が良いのです。
無料期間を最大限に活用して契約するサービスを選びましょう
動画配信サービスで1か月もの間、無料でサービスを提供している背景事情などはお分かりになられたでしょうか。
我々利用者としては無料期間を最大限活用していきたいものです。
無料期間を活用するためには少しだけ留意しておくべきこととがあります。
1.うっかり課金に注意する(無料終了日をリマインダーしておきましょう)
30日近い無料お試し期間があると、お試し期間がいつの間にか終了してしまっていた、といったことが良く発生します。
そんなおっちょこちょいなことしないよ、と思った人に限ってやらかしてしまいますので、無料お試し期間が終了する日をスマホのリマインダー機能を使って登録しておくことをお勧めします。
2.1日に請求日のあるサービスの登録は月初に登録する方がお得
毎月の請求日を、1日に固定しているサービスが結構あります。
例えば9月30日に無料登録し、10月29日に無料期間が終了すると、30日と31日を利用したことになり、10月分の使用料を請求されてしまうことになります。
9月30日の1日しか無料お試しをしなかったことになってしまいます。
請求日が固定のサービスは一か月のうちに1日でもサービスを利用するとその月は丸ごと費用を請求されることになります。
請求日が毎月1日のサービス:Lemino(dTV)・dアニメストア・U-NEXT
上記サービスは請求日が毎月1日で固定化されているので、月末付近に無料期間が切れる場合は一度解約し、月をまたいでから再登録すると無料期間を最大にすることができます。
3.好きなジャンルの作品が充実していることを確認しておく
動画配信サービスは利用しなくても定額料金は発生するので、見たい作品がなくならなさそうか確認しておくと良いでしょう。
各動画配信サービスで配信されている作品は会員登録をしない状態でも検索することが可能です。
ミマクリィでは複数のサービスを横断して検索できる作品検索もご用意していますので、自分が見たいジャンルが充実しているか確認しておきましょう。
まずはサービスを比較して思い切って登録しましょう
正式契約するまで課金されることはありませんので、迷ったらまずは登録してしまうのがいいです。
ミマクリィでは様々なサービスを詳細にわたってレビューしています。私自身が実際に使ってみて感じたことや、サービスサイトでは見つけにくい特徴などをまとめています。
ですが、実際に自分で使ってみて感じる印象は私が感じた印象とは違うはずなので、「フィーリングが合うかどうか」も含めて実際に使ってみるのがいいです。
例えばですが、私はPCかテレビで視聴することが多いのですが、動画一覧画面でポイントしている作品の予告編が勝手に再生されるサービスがあります。観るかどうかを判断するための便利機能のはずですが、私個人はまだ見ると決めていない動画は予告編であっても観たいとは思わないので勝手に再生しないでほしかったりします。
また、私は「早送り」を結構多用します。オープニングテーマを飛ばしたり、退屈な場面を飛ばしたりするのですが、思ってるところでピタッと止めたいのですが、30秒単位でしか飛ばせない配信サービスもあるのでやや使い勝手が悪いと感じてしまいます。
このように使い勝手の部分は本当にフィーリングレベルで合う・合わないもありますので、自分の体験を信じることをお勧めします。