無料お試し期間にチェックするべき10項目
動画配信サービス(VOD)には必ず無料お試し期間が設定されています。
あとから「こんなはずではなかった」と後悔しないために動画配信サービスの内容をチェックするべきポイントを10項目紹介します。
- 観たい動画があるか・好きなジャンルが充実しているか
- 観たいデバイスで見れるか
- 画質に問題がないか
- 自宅のネット環境が極端な速度低下を及ぼさないか(回線占有しないか)
- スムーズに動画が見つけられるか(検索機能・ザッピングUI)
- プレイヤーの使い勝手が良いか
- アプリの使い勝手は良いか(出先で視聴される場合)
- ダウンロード機能の使い勝手は良いか(出先で視聴される場合)
- 週にどのくらい利用したか(利用頻度と費用は釣り合うか)
- 何人で使いそうか(利用人数と費用が釣り合うか)
それでは順にチェックしていきましょう。
各社の無料お試し期間の長さ
無料のお試し期間の一覧です。Netflixを除くすべてのサービスで2週間以上の期間、課金されることなく無料で利用可能です(初回登録時のみ)。
動画配信サービス | 無料期間 |
---|---|
U-NEXT | 31日 |
Hulu | なし |
Amazonプライム・ビデオ | 30日 |
Lemino(dTV) | 31日 |
dアニメストア | 入会月 |
FODプレミアム | 初回1か月200円 |
ビデオマーケット | 入会月 |
TELASA | 2週間 |
DMM TV | 30日 |
観劇三昧 | 永久 |
お試し期間は案外短く感じるもの
平日なら仕事や学校が終わってから、休日ならお出かけから帰宅してから、が動画視聴に充てられる時間になります。
時間にして、19時から23時ごろがメインになるはずですが、この時間はテレビ番組も面白いバラエティやドラマを放送しているので、そちらを優先しがちです。
動画の視聴は1本あたり短い短編でも30分程度かかります。1か月近く無料期間があっても案外あっという間に過ぎてしまうものです。
うっかり試用期間を過ぎてしまわないよう十分注意しましょう。
観たい動画があるか・好きなジャンルが充実しているか
動画配信サービスを利用する際に最も避けるべきことは、見たい動画が何もない状態、ですよね。
定額で見放題になるサービスですが、裏を返せば1本も見なくても利用料金が発生してしまいます。
無料登録期間の間に見たい作品が十分な量であるかを確認しておきましょう。
実は会員登録をしなくても、すべての配信内容を確認することが可能です。

会員登録してない状態だと配信されている一部の作品だけが表示されているんじゃないの?

誤解する人も多いみたいですが、全作品が掲載されています。
見たい動画が配信されているかどうかの確認方法
- 各動画配信サービスで実際に作品名で検索する
- 各動画配信サービスで観たい作品
観たいと思っているデバイスで視聴ができるか
動画配信サービスは様々なデバイスで動画を視聴することができます。
- PC
- スマホ・タブレット
- テレビに内蔵されていたアプリ
- FireTVやChromecastといったストリーミングデバイス
- ゲーム機
視聴予定のデバイスで、問題なく視聴できるか事前に確認しておきましょう。
- Play Station3(プレステ3)はNetflixとAmazonしか対応していない(正式なサポートが終了する可能性もある)
- スマートテレビで非対応のサービスがある(例:東芝レグザはHuluに非対応)
- 見れるかどうかだけでなく、快適に操作ができるかどうかもよく確認しましょう(特にテレビ内蔵アプリでは早送りが使いにくかったり、作品選択時の移動が遅かったりする場合があります)
満足のいく画質か
動画配信サービスは画質の調整機能があり、通信環境に合わせて自動的に最適な表示になります。
画質を決定する要素として、
- 作品の対応画質
- ネット回線の速度(光とかADSLなど)
- デバイスの処理性能
- 自宅のネットワーク環境
があり、どこかに問題があると綺麗に表示されません。
実際に視聴する予定の機器で問題なく十分な画質で再生できるか確認しましょう。
自宅のネット環境が極端な速度低下を及ぼさないか(回線占有しないか)
動画を視聴する上で見逃しがちですが、動画そのものは快適に利用できていても、動画視聴に回線をほとんど使い切ってしまい、それ以外のネット利用に支障が出るかもしれません。
特にネットを利用する家族が多い家庭がハマりがちで、家族がそれぞれバラバラに動画を視聴しはじめて、自宅のネット回線が遅くなる、といったことが起きないかを確認しておきましょう。
スムーズに動画が見つけられるか(検索機能・ザッピングUI)
動画配信サービスでは配信本数が数万本になります。この中から自分が見たいという作品を見つけ出すことができるかどうかを確認しておきましょう。
肌にあうザッピングUIか
ザッピングとは、テレビでチャンネルを回すこと、です。
大きくは下記のようなタイプのUIがあり、ほとんどの場合複合して使われますが、重視されているものがサービスにより異なります。
例えばNetflixだとレコメンドが非常に重視されていますし、U-NEXTはカテゴリリストで最初の絞込を行ってカテゴリ内では新着と特集がメインで使われます。
dアニメストアでは新着型が重視されたUIになっています。海外発サービスの方が比較的レコメンド型重視の傾向が強いようです。
レコメンド型 | 視聴履歴に応じておすすめの動画を提示してくるタイプのUI |
---|---|
新着型 | 新着動画を中心にお知らせしてくるタイプのUI |
特集型 | 特定のテーマに基づいて該当する動画をリストアップするUI |
リスト型 | あいうえお順など特定のルールに基づいてリストアップするUI |
検索方法の確認
サービスサイトで動画を探すための検索機能はどのサービスでも標準装備ですが、各社で機能が少しずつ違います。
検索方法の種類
キーワード検索 | 直接キーワードを入力して指定作品を検索する |
---|---|
カテゴリ検索 | カテゴリで対象作品を絞り込む |
関連検索 | 作品に出演している演者や、類似作品を検索する |
キーワードで直接作品名や俳優名を検索させるUIが好みの人もいますし、ざっくりカテゴリを絞っていくのがやりやすいという人もいるでしょう。いくつか作品やカテゴリを検索してみると使い勝手がわかります。
検索結果の表示
検索結果画面も各社大きく差がつきやすい確認ポイントです。検索実行前にある程度条件を絞って検索後はずらっと並べるだけのUIにしているところや、検索時は粗めで検索後に色々絞れるようにしてある場合など、検索後にできることは差が大きいです。
検索結果数 | 指定した検索方法でどのくらいの数がヒットしたか表示する |
---|---|
絞り込み | 年代・演者・レンタルor見放題・サブカテゴリなどでさらに絞りこむ機能です |
並べ替え | 検索結果を指定の方法で並べ替える機能です |
プレイヤーの使い勝手が良いか(再生機能)
早送りや巻き戻しの機能はサービス毎に差が出やすく、1秒単位でできるもの、10秒単位でしかできないもの、30秒単位でしかできないものなどがあります。
PCで利用する場合や、スマホで利用する場合はマウス操作や指での操作になるので比較的思い通りの場所に止められることが多いですが、FireTVやテレビの内蔵アプリなどでは大きく操作性に差が出ます。
自分が思っている個所にピタッと止めることができるかどうかを確認しましょう。
海外作品視聴時の吹き替え・字幕の切り替え方法
吹き替え版と字幕版の切り替え方法も各社違いがあります。
一つの動画の中で設定から変更する場合と、動画そのものが分かれている場合に分かれます。また、最後の設定を記憶しておくものと、設定画面で設定する場合に分かれています。
海外作品を見るときは、動画毎に吹き替え版にしたり字幕版にしたりする場合もあるかもしれませんのでどうやれば切替ができるのか事前に確認しておきましょう。
マイリスト・視聴履歴の使い勝手
マイリスト
ほとんどの動画配信サービスでは「マイリスト」という名前の動画のブックマーク機能があります。
マイリストへの追加方法や削除などの編集方法が使いやすいか確認しましょう。
しばらく使い慣れてきてから使う人もいますが、使ってみて思っているより使い勝手が悪かった、どこから呼び出したらいいのかわからないなどがないよう、早い段階で確認しておくべきです。
視聴履歴
マイリストは意識的にブックマークする機能ですが、ついつい追加することを忘れがちです。そんな時に便利なのが視聴履歴です。
特に視聴履歴をよく使うのはドラマやアニメなどの続き物の見逃し配信動画を見る際です。
先週見たけど、今週見つけようとしたらすぐに見つけられなくて探すのに時間がかかった、といったこと起こるかもしれません。
視聴履歴からたどれるとすぐに見た作品のタイトル画面まで戻れることが多いのでマイリストに追加するほどではないけどまた見たい動画を再度すぐに見つけ出す機能として重宝しますので、無料期間中にぜひ確認しておきましょう。
その他の再生機能の必要性を確認
- オープニングスキップ
- 倍速再生
- 字幕の削除や色変更
- アカウントの作成(U-NEXT)やプロフィールの作成(Hulu・Netflix)
はサービス毎に対応状況に差があります。これらの機能がある方がいいか、なくてもいいかを確認しておきましょう。
オープニングスキップはNetflixかdアニメストアでのみ使用可能ですが、対応作品が限られています。
倍速再生はLemino(dTV)・dアニメストア・U-NEXT・ビデオマーケットで利用可能ですが、倍速の刻みがバラバラですので使いそうかどうか、確認しておくと良いでしょう。
アプリの使い勝手は良いか(出先で視聴される場合)
動画配信サービスは各社とも、iOS用・Android用のアプリを提供しています。アプリ自体の使い勝手も確認しておきましょう。
例えばダウンロード機能であれば、完全なオフライン再生ができるサービスと、再生時にライセンス状態を確認するため接続が必要なサービスがあります。
ダウンロード機能の確認(出先で視聴される場合)
ダウンロード機能は下記のような差があります。
- ダウンロードできる本数
- 完全なオフライン再生への対応
- ダウンロードから再生開始までに保存しておける期間
- 再生開始してからライセンス認証が再度必要になるまでの期間
何人で使いそうか(後から利用人数が増えないか)
どのVODも無料期間中はすべての機能が利用可能です。
なんとなく使ってみたら案外便利だった、自分ひとりで使うつもりをしていたら家族が羨ましがって利用人数が増えそう、といったことが後から起こるかもしれません。
動画配信サービスを利用しそうな家族が他にいる場合は一度声をかけて見ましょう。もしかしたら使いたいという家族が出てくるかもしれません。
私もHuluを使っていましたが、嫁が自分も観たいと言い出し、最初はプロフィールを分けて使っていたのですが、共働きということもあって視聴時間が重複するため同時接続が可能なU-NEXTに乗り換えました。
週にどのくらい利用したか(利用頻度と費用は釣り合うか)
無料の試用期間中に確認するべき最後のポイントとして、1週間あたりの利用頻度・閲覧本数などがいくつだったか、があります。
現在もTSUTAYAやゲオといったレンタルビデオ店では新作以外は7泊8日で100円程度で作品をレンタルできます。
借りに行く・返却に行く手間はありますが、視聴頻度によっては「割り負け」てしまいます。
レンタルビデオ店を使っていた方が結果的に安上がりだった、ということになりかねないので注意しましょう。
生活のサイクルはほとんどの人が週単位とおもいますので、1週間あたりに何本動画を見たか、を目安にすると良いです。
1週間に10本以上見る場合、月40本で1本100円なら4000円くらいかかることになるので、どの動画配信サービスを契約しても割り負けることはなく、むしろそんなにたくさん見るなら配信数が充実したサービスを選ぶべきです。
週に1本みるかどうかなら、AmazonプライムビデオやLemino(dTV)といった格安のサービスにして様子を見るのも手です。
まとめ
10のチェックポイントを紹介しましたが、各項目はかなりじっくり見ていく必要があるものも含まれるので実際チェックするとなるととても大変です。
ですので複数のサービスを比較するためにチェックポイントを使うのではななく、「問題ないかの確認」を中心に活用されると良いです。
迷った場合は、あくまで観たい作品があるかどうかを重視して決めることをおすすめします。